採用動画の種類5つ|自社に合う動画の選び方を目的別に解説
採用活動で動画を使いたいものの、会社紹介、社員インタビュー、仕事風景のどれを作ればよいか決められない企業は少なくありません。動画の種類から選び始めると、内容が似通ったり、応募者が知りたい情報が抜けたりすることがあります。
まず考えたいのは、応募者に何を知ってほしいかです。会社の雰囲気を伝えたいのか、具体的な仕事内容を理解してほしいのか、入社後の働き方への不安を減らしたいのかによって、適した採用動画は変わります。
この記事では、採用動画の代表的な種類と、それぞれで見せる場面、向いている採用上の課題を整理します。映像制作会社へ相談する前に、自社に必要な動画の方向性を考える材料としてご覧ください。

採用動画は採用上の課題から選ぶ
採用動画には、会社全体を紹介するもの、仕事内容を見せるもの、社員の話を届けるものなどがあります。大切なのは、採用ページや会社説明会だけでは伝えきれていない情報を補えるかどうかです。
例えば、会社名や事業内容は知られていても、実際の仕事内容が伝わっていないなら、仕事紹介動画が向いています。応募前に職場の雰囲気を知りたい人が多いなら、社員インタビューや一日の流れを見せる動画が候補になります。
この記事では、主に何を伝えるかによって5つに整理しています。厳密に分かれた商品区分ではなく、会社紹介に社員インタビューを入れるなど、組み合わせることもできます。最初に、応募者に最も理解してほしい内容を決めましょう。
| 応募者に知ってほしいこと | 候補になる種類 | 中心に見せるもの |
|---|---|---|
| 会社全体が何をしているか | 会社紹介動画 | 事業と製品・サービス、働く人の役割 |
| 応募する職種で何をするか | 仕事紹介動画 | 作業の流れ、担当範囲、成果物 |
| 社員がどう考え、経験しているか | 社員インタビュー動画 | 本人の具体的な経験と言葉 |
| 一日をどう過ごすか | 一日の流れを紹介する動画 | 時間の流れと仕事の切り替わり |
| 誰と、どんな環境で働くか | 職場・社風紹介動画 | 相談・連携の場面と働く環境 |

採用動画の主な種類と向いている場面
会社紹介動画
会社紹介動画は、事業内容、拠点、製品やサービス、会社が大切にしている考え方などをまとめて伝える動画です。複数の職種を募集する場合や、会社説明会の冒頭で企業全体を紹介したい場合に向いています。
例えば、社屋の外観から始まり、製造現場、営業担当者との打ち合わせ、製品を確認する担当者の姿を順に見せます。会社名は知っていても事業内容までは知らない人に、どのような仕事をしている会社なのかを短時間で伝えられます。
ただし、沿革や理念だけを並べると、応募者は自分が働く姿を想像しにくくなります。事業の説明に加え、社員が実際に働く場面も入れることが大切です。
仕事紹介動画
仕事紹介動画は、特定の職種や業務の進み方を見せる動画です。求人票だけでは分かりにくい仕事内容を、実際の流れに沿って伝えます。
例えば、営業担当者が顧客との打ち合わせ内容を確認し、社内で提案内容を整理し、訪問後に記録を作成する場面を見せます。製造職なら、作業前の確認、機械の操作、完成品の検査を撮影します。
「未経験でもできるのか」「一人で担当するのか」「どのような道具を使うのか」といった不安を減らしたい場合に適しています。誰が、どこで、何を確認し、どのような成果物を作るのかまで見せると、応募者は入社後の業務を具体的に想像できます。
社員インタビュー動画
社員インタビュー動画は、実際に働く社員が仕事内容、入社理由、仕事で難しいこと、やりがいなどを話す動画です。人間関係や相談のしやすさを重視する応募者に、働く人の言葉を通じて職場の様子を伝えられます。
事務所で担当業務を説明する場面、現場で作業内容を紹介する場面、先輩社員と相談する場面、仕事を終えて振り返る場面を組み合わせると、話し方や表情だけでなく、実際の仕事とのつながりも伝わります。
社員の感想だけで終わらせず、担当業務や一日の流れを具体的に聞くことが重要です。「やりがいがあります」と伝えるだけでなく、どの場面でそう感じるのかまで話してもらうと、応募者が自分に合う仕事か考えやすくなります。
質問内容を考える際は、社員インタビュー動画の質問20選と聞き方も参考にしてください。伝えたい内容に合う質問を選び、本人の経験を具体的に聞きます。
一日の流れを紹介する動画
一日の流れを紹介する動画は、出社から退社までの仕事の進み方を時系列で見せるものです。勤務時間、業務の順番、社員同士の関わり方をまとめて伝えたい場合に向いています。
例えば、朝の準備、チーム内の打ち合わせ、担当業務、昼休み、午後の顧客対応、終業前の報告までを撮影します。勤務時間だけでなく、どの場面で一人で作業し、どの場面で周囲と相談するのかも分かります。
業務内容や勤務形態が職種によって大きく異なる場合は、対象を明確にすることが大切です。「営業職の一日」「製造職の一日」のように分けると、応募者が自分に関係する情報を見つけやすくなります。
職場・社風紹介動画
職場・社風紹介動画は、社員同士の関わり方や働く環境を見せる動画です。仕事内容そのものよりも、どのような人と、どのような場所で働くのかを伝えたい場合に向いています。
例えば、部署をまたいだ打ち合わせ、先輩社員が後輩に作業を教える場面、休憩スペースで社員が会話する場面、社内設備を使う場面などを撮影します。応募者は、質問や相談をしやすい環境か、部署間でどのように連携しているかを具体的に確認できます。
「アットホーム」「風通しがよい」といった言葉だけでは、職場の実態は伝わりません。その言葉を裏付ける社員の行動や会話を見せることが大切です。
種類を組み合わせるときは、中心となる内容を決める
例えば「未経験者に製造職の働き方を伝えたい」なら、仕事紹介を中心にし、入社直後の経験を語るインタビューを加える方法があります。「会社をまだ知らない学生へ説明したい」なら、事業の紹介から始めて、職種ごとの仕事へつなぎます。
すべての種類を一本へ詰め込む必要はありません。複数の職種を採用する場合は、共通の会社紹介と、職種ごとの動画を分けるか検討します。対象が異なる情報を混ぜすぎると、自分が応募する仕事を見つけにくくなります。
一度の撮影で複数の動画に使う素材を集める方法もあります。ただし、種類や本数を増やせば、構成・編集・社内確認の作業も増えます。最初に必要な一本と、後から追加する内容を分けて考えてください。

制作事例|一日の流れと本人の言葉を組み合わせる
一日の流れを見せる動画でも、行動だけでなく本人の言葉を加えると、その場面で何をしているか、どう感じているかを伝える材料になります。
レンズが制作した新潟県立看護大学様のWebオープンキャンパス動画では、一人の学生の登校から授業、休み時間、図書館、下校までを追い、学生自身の言葉も交えています。日常の場面と本人の言葉を組み合わせ、進学後の生活を想像してもらうことを目指した構成です。
これは学校広報の事例です。企業の採用動画でも、社員の一日の流れと、その仕事を担当する本人の話をどう組み合わせるかを考える参考になります。採用数や定着率の改善を示す事例として紹介するものではありません。
制作会社へ相談する前に整理したいこと
制作会社へ相談する前に、動画を見た応募者に何を理解してほしいかを整理します。「会社の事業を知ってほしい」「製造職の一日の流れを知ってほしい」のように、対象と目的を具体的にすると、動画の種類を選びやすくなります。
あわせて、動画を使う場所も決めておきます。採用ページでじっくり見てもらうのか、会社説明会の冒頭で流すのか、求人情報から詳しい仕事内容へ誘導するのかによって、必要な長さや構成は変わります。
出演者や撮影場所も目的に合わせて考えます。仕事内容を見せるなら現場担当者、職場の雰囲気を見せるなら複数の社員や上司と部下のやり取りなど、伝えたい内容が分かる人と場面を選びます。
相談時には、募集職種、応募者に知ってほしいこと、動画を使う場所、撮影できる現場を伝えると、具体的な話を進めやすくなります。
例えば、会社説明会の冒頭なら会社全体を理解するために使い、職種紹介ページでは具体的な仕事を確認できるようにするなど、動画の前後に置く情報も決めます。募集条件や応募方法は、別途文章で確認できるようにしておきましょう。
「インタビューだから安い」「会社紹介だから高い」と種類だけで費用は決まりません。撮影する人数と場所、取材・構成の範囲、納品する本数によって変わります。発注を検討する段階では、採用動画の費用・制作事例・依頼前の準備をご確認ください。

まとめ
採用動画には、会社紹介、仕事紹介、社員インタビュー、一日の流れ、職場・社風紹介などがあります。まずは応募者に何を知ってほしいのかを考え、採用ページや会社説明会で不足している情報を補える動画を選ぶことが大切です。
動画を使う場所や、見せたい職種・場面もあわせて整理しておくと、自社に必要な内容を検討しやすくなります。

採用課題に合う動画の種類から相談する
合同会社レンズは新潟市を拠点に、企業案内・採用動画を企画から撮影・編集まで制作しています。対応サービスと制作の進め方もご覧いただけます。
「会社紹介と仕事紹介のどちらが必要か分からない」「社員インタビューと現場の映像を組み合わせたい」。その段階からご相談ください。募集職種と応募者に知ってほしい内容を伺い、中心となる動画の種類、撮影する人と場面、使う場所、必要な本数を整理します。
お問い合わせには、募集職種、採用で困っていること、使用場所、希望時期・予算を分かる範囲でお書きください。動画の種類や出演者が決まっていなくても構いません。