採用サイトと採用動画はどちらを先に作る?
採用活動を始める際、「採用サイトと採用動画のどちらを先に作るべきか」と迷う企業は少なくありません。動画で職場の魅力を伝えても、応募条件や選考方法を確認する場所がなければ、応募の判断につながりにくくなります。一方で、採用情報がそろっていても、仕事の様子や職場の雰囲気が伝わらないと、就職や転職を考えている人は働く姿をイメージしにくいことがあります。
先に確認するのは、応募に必要な情報を読めて、応募先まで進める場所があるかです。情報が不足しているなら採用ページを整え、基本情報はあるものの仕事の様子が伝わらないなら動画を検討します。採用情報を整えるために、必ず独立した採用サイトを新設する必要はありません。
この記事では、予算の使い方も踏まえながら、採用サイトと採用動画の順番を決める考え方を紹介します。
まずは採用情報を確認できる場所を整える
予算が限られている場合は、最初から採用サイトと動画を大きく作るのではなく、応募を検討する人が必要な情報を確認できる状態を優先します。
募集職種、仕事内容、勤務地、勤務時間、給与、応募条件、選考の流れ、応募方法を確認できるか、現在のページを見直します。企業サイト内の採用ページや求人媒体の掲載内容を更新すれば足りる場合もあります。まず不足を洗い出し、それから新設や改修の範囲を決めましょう。
| 現在の状態 | 先に取り組むこと | 動画の位置付け |
|---|---|---|
| 募集条件や応募方法を確認できない | 既存ページ・求人情報の不足を補う | 掲載先と案内先を決めてから検討 |
| 必要な情報はあるが仕事内容を想像しにくい | 仕事の動きや社員の経験を伝える | 伝わっていない内容に絞って制作 |
| 情報も動画もあるが見られていない | 求人や説明会からの案内方法を確認する | 新規制作の前に既存動画の使い方を見直す |
| サイトを新設・改修する予定がある | ページ構成と動画の役割を一緒に決める | 企画は並行し、公開時に導線をそろえる |
複数の職種を詳しく紹介したい、求人媒体では伝えきれない情報がある、継続して採用情報を発信したい場合は、専用の採用サイトを検討します。ページ数を増やすことよりも、職種ごとに必要な情報が不足していないかを確認することが大切です。
たとえば営業職を募集するなら、まずは仕事内容、一日の流れ、必要な経験、入社後の研修内容を採用サイトで確認できるようにします。そのうえで、営業担当者が顧客を訪問する場面や、社内で提案を準備する場面を動画で見せると、文章だけでは伝わりにくい仕事の進み方を補えます。

基本情報がそろっているなら、動画で仕事の様子を伝える
すでに採用ページや求人情報があり、応募に必要な基本情報を確認できる場合は、採用動画を先に活用する方法があります。
工場や現場の広さ、機械操作や接客の動き、社員同士のやり取り、一日の流れなどは、映像で具体的に見せられます。求人情報を読んだ人や説明会の参加者から繰り返し聞かれる質問があれば、その内容を動画で補えるか検討しましょう。
動画は、応募に必要な情報をすべて説明するものではありません。「どんな場所で、誰が、どのように働いているか」を伝える役割に絞り、勤務条件や応募方法は採用ページで確認できるようにします。
たとえば製造職では、担当者が作業前に手順を確認する場面、機械を操作する場面、完成品を検査する場面、休憩時間に同僚と話す場面を撮影できます。こうした場面から、作業には正確さが求められることや、周囲と確認しながら仕事を進めること、職場での人間関係の距離感を伝えられます。
見せたい内容が決まったら、採用動画の種類と目的に合う選び方を参考に、社員インタビューや一日密着などの構成を選びます。
制作事例|基本情報に、そこで過ごす様子を加える
文章で条件や制度を説明し、映像で日常を見せるという役割分担は、学校紹介にも共通します。レンズが制作した新潟県立看護大学様のWebオープンキャンパス動画では、一人の学生の登校、授業、休み時間、図書館、下校までを追い、学生自身の言葉も交えています。
これは企業の採用実績ではなく、進学を検討する人に大学生活を想像してもらうための事例です。採用動画でも、制度の説明を繰り返すだけでなく、実際に働く時間の流れを見せる構成を考える参考になります。
また、他社の事例として、Sky株式会社が公開している新卒社員の1日密着動画も参考になります。この動画では、入社1年目の社員に焦点を当て、実際の業務や仕事に取り組む姿を紹介しています。採用動画では、企業の魅力や働く環境を伝えるだけでなく、社員がどのような仕事を経験し、成長していくのかを具体的に見せることも重要です。特に、日常業務の様子や仕事での失敗、そこから得られるやりがいなどを伝えることで、求職者が入社後の自分をイメージしやすくなります。
このような密着型の採用動画は、仕事内容への理解を深めるとともに、入社前後のイメージのギャップを減らすことにもつながります。
予算に応じて、作る範囲と使い方を決める
予算を考える際は、金額だけで区切るのではなく、採用活動のどの部分を整えるかで考えると判断しやすくなります。
最小限の予算で始める場合
まずは既存の採用ページや求人情報を更新できないか確認します。文章と写真で不足を補える部分は先に整え、動画は文章では伝わりにくい仕事や、応募者からよく聞かれる質問に絞って検討します。
動画の本数を増やすよりも、応募者が知りたい一つの内容を補う方が、予算の使い道を決めやすくなります。
サイトと動画を組み合わせる場合
採用サイトを情報の中心に置き、職種や目的に応じて動画を配置します。会社全体を紹介する動画だけでなく、職種紹介、社員インタビュー、仕事の流れなど、各ページの内容に合った動画を用意すると、情報が分散しにくくなります。
動画を作る前に、どのページで見せるかを決めておくことも重要です。採用サイトのトップページで使う動画と、製造職の仕事内容ページで使う動画では、必要な場面が異なります。
サイトの完成を待ってから動画の企画を始める必要はありません。サイト担当者と映像制作会社で、掲載ページ、動画の役割、表示する大きさや形式、公開日を先に共有すれば、並行して準備できます。応募ページが未公開なら、説明会で先に使うなど、先行利用の方法も決めておきます。
採用広報を継続する場合
採用サイトと動画を一度に完成させるだけでなく、募集職種や採用時期に応じて更新できる形を考えます。新しい職種を募集するときにページを追加できるか、説明会や求人媒体でも動画を使えるかなど、制作後の使い方まで決めておくことが大切です。
動画を複数の場所で使う場合は、採用サイト、求人媒体、会社説明会、SNSなど、掲載先を先に整理します。同じ動画を使う場合でも、見る人や視聴する状況によって、冒頭で伝える内容や長さは変わります。
初回制作費に加え、ページ更新、動画の差し替え、追加撮影、短縮版の編集にかかる費用と社内の確認時間も考えます。給与や募集期間など変更の多い情報は、更新しやすいページ側に置くと、動画をその都度作り直す範囲を抑えられます。複数用途で使う場合は、出演者や素材の使用範囲も制作時に確認します。
動画が必要と判断できた段階で、採用動画の費用・制作事例・依頼前の準備をご確認ください。サイト制作費と映像制作費は分けて見積もり、必要な掲載・更新作業がどちらに含まれるかも確認しましょう。

制作前に確認しておきたいこと
採用担当者、サイト担当者、映像制作会社で、募集職種、公開時期、掲載先、応募先を共有します。サイトへの埋め込みやフォームの設定を誰が担当するか、公開前に誰が最終確認するかまで決めておくと、納品後の作業が止まりにくくなります。
スマートフォンで採用情報を読み、動画を再生し、該当職種の応募先まで移動できるかを確認します。公開後はページの閲覧だけでなく、応募先への移動と送信完了を分けて確認し、説明会や面接で仕事の理解も聞き取ります。動画だけで応募数が増えるとは限らないため、募集条件や求人の掲載状況も合わせて見直します。
まとめ
採用サイトと採用動画のどちらを先に作るかは、応募に必要な情報がそろっているかで判断します。情報が不足しているなら既存ページや求人情報の整備から始め、基本情報があり、仕事の様子が伝わりにくいなら動画を検討します。
予算が限られる場合も、両方を大きく作るのではなく、まず不足している情報を補うことから始めると、制作後の活用方法まで考えやすくなります。
採用ページで伝えきれない内容から、動画制作を相談する
合同会社レンズは、採用動画や会社紹介動画の企画・撮影・編集に対応しています。対応サービスと制作の進め方もご覧ください。
「採用ページはあるが、現場の仕事が伝わらない」「サイトの改修に合わせて動画も検討したい」。現在の採用ページと募集職種をもとに、動画で補う内容、必要な撮影、掲載先に合う構成を整理します。サイトの改修が必要な部分は、サイト担当者と確認する項目を分けて検討します。
お問い合わせには、現在の採用ページや求人情報のURL、募集職種、伝わっていないと感じること、公開希望時期、動画に使える予算を分かる範囲でお書きください。サイト改修の予定がある場合は、その時期もお知らせください。
